CASE EXAMPLE
加工事例
独自の加工方法で光学用OCAテープのオフセット形状を作ることができます。
歩留まり向上や糊ダレ改善など、メリットのあるご提案が可能です。
光学用OCAテープのオフセット加工とは、当社独自の加工方法で、抜き上がり後の外形形状のOCAテープを上下セパレーターよりも内側にある状態にする加工方法のことです。
当社では、製造から梱包まで一貫したクリーンルーム対応で、高品質を実現します。
オフセットの断面図
OCAテープの種類によってオフセットの寸法は異なりますが、最大で100μmまでオフセットした実績があります。
なぜ、オフセット加工が必要なのか
OCA(Optical Clear Adhesive=光学用透明粘着)は、主に液晶ディスプレイやタッチパネル、カバーガラス、カバーパネルといった被着体との貼り合わせに使用される高透明な光学粘着シートで、とても柔らかく、気泡の発生や糊ダレ・連れ剥がれなどの形状維持の難しさにより、抜き加工の難しいテープと言われています。
例えば、光学用OCAテープとセパレーターを製品サイズで抜き加工すると歩留まりは向上(使用材料を削減)しますが、切断面からの糊ダレが発生し、その後の貼り合わせ作業で問題が発生してしまいます。
そのため、台紙セパレーターを製品部分よりも大きくし、シート納入するというのが一般的です。
ですが、この方法では製品サイズよりも大きくした分、歩留まりが落ちる(使用材料の増加と取り数の減少)という新たな問題が発生してしまいます。
この2つの課題を解決する方法として、当社ではOCAとセパレーターに微量のオフセットを作る 「OCAテープのオフセット加工」を独自開発しました。
OCAテープオフセット加工の特長
1)軽・重オリジナルセパレーター付きOCAを、セパレーターを貼り替えることなく全抜き加工し、オフセット形状を作ります
2)貼り替えが不要なため、OCAへの異物混入を限りなく減らすことができ、材料品質を維持したまま納入できます
3)副資材(台紙セパレーター)削減によるコストダウンと簡易包装による単体バラ納入が可能です
4)歩留まりUPによる生産性向上と糊ダレ改善が図れます
5)貼り合わせ冶具が不要になり、コスト削減ができます
OCAテープオフセット加工製品のメリット
1)セパレーターを剥がす際の連れ剥がれ(端部の変形)リスクを軽減します
2)通常時(オフセット無し)には必要な梱包材(合紙など)が不要になり、コスト削減になります
3)後工程での貼り合わせ時、治具への糊の転写がなくなるため、治具の清掃が不要となり、コスト削減できます
OCAテープは段差吸収性にも優れ、曲面形状にもよく追従することから、近年では、スマートフォンやデジタル家電製品、車の運転席前のタッチパネルなどの2.5Dや3D曲面形状という曲面ディスプレイ(パネルの縁がカーブしている湾曲ディスプレイ)にも採用されています。
コストを削減したい方、工程改善を検討されている方、OCAテープの抜き加工や貼り合わせ加工のご相談は、創和までお問い合わせください。
【製品加工サイズ】5~31.5インチ
【テープの厚み】25~250μm
当社では、アクリル系OCAテープ・シリコン系OCAテープの抜き加工実績があるほか、厚み1mmを超える光学用ゲル(OCAテープ)の抜き加工実績もございます。
使用材料 | 光学用OCAテープ |
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加工方法 | 抜き加工(フルカット、R加工:コーナー部の作製)、 貼り合わせ抜き加工 |
車載用ディスプレイで使用される最大3mm厚の厚物シリコンOCAテープの抜き加工実績があります。
抜き加工が難しいとされるOCAですが、独自の加工技術で高品質に仕上げています。
詳細は画像をクリックし、ご覧ください。
使用材料 | 光学用OCAテープ |
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加工方法 | 独自加工技術 |
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